プレスリリース 掲載日:2021.10.25 富山大学
富山大学の素晴らしい研究により、筋肉を動かさないでいると、筋肉から有害物質が出て、認知症になりやすい状態を作るということが分かりました。
- 記憶障害を発症する前の、若齢のアルツハイマー病モデルマウスに対して、後ろ肢を2週間不動化し骨格筋萎縮させると、それだけで認知症が発症した。
- 萎縮した骨格筋から分泌される物質を調べた結果、ヘモペキシンが分泌され、それが血液を介して脳内に移行し、神経炎症を介して認知症発症を早めていることが示唆された。
筋肉を動かさないと、筋肉から有害分子ヘモベキシンが分泌され、それが原因で認知症発症に繋がりやすくなるという。
だから適度な運動をし、筋肉を普段から動かして良い状態に保つことが非常に重要だということになりますね。
高齢者は骨折などで入院すると、一挙に認知症が進むことが多いと言われている
私も特別養護老人ホームで通算12年働いた経験がありますが、ホームの入居者が骨折などで入院すると、ギプス固定などもしますし、動けなくなりますので、それが原因で認知症がひどくなる事が多いという認識はホームの医師や看護師を始め、スタッフの皆が持っていました。
なので、退院後はできるだけ早く立ち上がり訓練などを行い、筋肉を使わせ自力で動く練習をする事が重要と言われていました。
高齢者であっても適度に運動を行い続ける事は非常に重要です。
高齢者だけでなく、若い人も運動習慣で筋肉を若く保つべき
よく知られているように、運動不足は肥満につながりますし、腰痛や肩こりなども筋肉の硬さとかなり関係します。さらにそこから中性脂肪の増加など血液の状態も悪くなっていきます。
オステオパシーは全身が全てつながっていると考えます。
特に筋肉の硬化はダイレクトに血圧にも影響しますし、適度に運動をすることは非常に重要だと考えます。
適度な運動としてお勧めしたいのは、
- ラジオ体操
- ウォーキング
- サイクリング
- ジョギングやランニング
- ストレッチやヨガ、ピラティスなどの筋肉を満遍なく柔軟化させる方法
- 自宅でもできる体幹トレーニングなど
- 適度なウェイトトレーニング
運動習慣がない人は、本当に少しずつから始めた方が良いです。
ラジオ体操から例を挙げましたが、あの運動はかなり良いですよ。満遍なく体を動かしますから。
ウォーキングやサイクリングは誰にとっても良いものですよね。どちらも普段から慣れている動きですから。
私も去年から時々ですが職場の代々木までの20kmを自転車で通ったりし始めました。
20kmと言っても、ゆっくり行っても1時間半くらいで着きます。
自転車は嫌でもペダルをこぎ続けないと倒れてしまいますから、強制的に体を動かさざるを得ませんし、とても良いですよ。
ヨガやストレッチなどは自宅でもできますし、やり方によっては体幹トレーニングも兼ねるので素晴らしいものです。
最後にもう一度。運動はとても重要です。普段から運動する習慣を作りましょう‼️
上に挙げた例以外にも、スポーツを行うことも良いことです。
テニスや卓球、バトミントン、など。
サッカーや野球、バレーボールなどの団体スポーツもスポーツ仲間ができますし、習慣化しやすいですよね。
運動することによって肉体的・精神的にも若返ること間違いなし。
認知症予防、老化予防のためにも運動習慣を作りましょう‼️