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身体の中に起こる治癒の動き

先日いらした女性へ行った施術の話をします。

卵巣嚢腫をお持ちで、卵巣嚢腫から来ると思われる腰痛もありました。四十代既婚女性で、お一人お子様がいらっしゃる方で今回が3回目の施術でした。

はじめに左手は仙骨、右手は臍より下の下腹部に置き、私はオステオパシー的な内臓の動きを感じとっていました。

すると、内部から回転するような渦巻き状の動きを感じ始め、私はその動きを手伝っていきました。

その動きはある時は小さく、ある時は大きく、ある時はゆっくりと、ある時は速く回転していきました。

それは、身体内部で起こる自発的な治癒過程で起こる動きだと考えています。

ご本人にその感じが分かるか聞いた所「はい、下腹の中で動いてるのがわかります」と仰っていました。受けていたご本人からすると、私の手はほとんど位置的には動いておらず、ただ微妙に揺れているようにしか感じないけれど、たしかに自身の骨盤内部の治癒的な動きを感じたそうです。

十分弱、その動きを追い、手伝っていたら、その動きはやがて穏やかな小さな動きになりました。自発的な動きが一応終わったのだと判断し、その場所への施術を終えました。そのあと、ご本人は、お腹の中の感覚がいつもと違うと驚いていました。

その後、脊柱及び脊髄神経への施術、頭蓋から頚椎への施術などをし、終了しました。

オステオパシーは身体の中の流れの悪さ等を手で刺激して促進させるお手伝いをする事ができますが、最終的には身体が自ら治していきます。

オステオパシーの技法は、身体の中で生じる動きを手で感じて治癒のお手伝いをしていくものなのです。

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